本屋さんのブログ
農家の本棚──のこのこが秋に選ぶ5冊
農業をやっていると、本を読む時間が変わります。 春と夏は体が忙しい。草を刈って、水を引いて、虫と格闘している間に日が暮れる。でも秋になると、少しだけ時間が戻ってくる。収穫が始まって、野菜を段ボールに詰めながら「今夜は本を読もう」と思う日が増えてくる。 のこのこ書店は、農業もやっている本屋です。島根で野菜を育てながら本を売っている。変な組み合わせかもしれないけれど、土を触る日と、本をめ��る日が同じ暮らしの中にあるのは、私たちにとってごく自然なことです。 農家が読む本は、農業の本とは限りません。土や季節の近くで読むと、ぐっと染み込んでくる本がある。今年の秋、私たちが選んだ5冊を紹介します。 1冊目:高橋久美子『わたしの農継ぎ』 詩人の高橋久美子さんが、家の農業を継ぐ経験を書いたエッセイです。 「継ぐ」という動詞がこんなに重いとは思っていなかった。土を耕すことと、言葉を書くことが、この本の中でゆっくりと交差していきます。農業をやっている人間が読むと、どこかで「あ、そうか」と立ち止まる瞬間がある。 [📚 購入する → ¥1,980](https://shop.nokonoko.org/products/高橋久美子-わたしの農継ぎ-ミシマ社-農業-移住-地方創生-エッセイ-生き方-ドキュメンタリー) 2冊目:光嶋裕介・青木真兵『つくる人になるために』 建築家と在野の哲学者が語る、「つくる」ということ。 手を動かすことが、考えることだった──そういう感覚が農業���はあります。種をまく判断、水をやるタイミング、収穫の見極め。頭で考えるより先に、体が覚えていることがある。この本はその感覚に言葉をくれる一冊です。 [📚 購入する → ¥2,420](https://shop.nokonoko.org/products/光嶋裕介-青木真兵-つくる人になるために-建築家と哲学者の対話-創造的思考と生き方を深める一冊) 3冊目:松村圭一郎『小さき者たちの』 人類学者の松村圭一郎さんが、「大きな声に消されてきた人たちの話」を聞き続けた記録。 農業は規模が大きくない。目立たない。統計の端っこにある仕事です。でも土を耕して食べ物をつくることの確かさは、どんな大きな話にも負けない。この本を読みながら、自分たちのやっていることを小さいと思わなくていいのかもしれないと感じた。 [📚 購入する → ¥1,980](https://shop.nokonoko.org/products/松村圭一郎-小さき者たちの-人類学者が見つめる現代社会の共同体論と共生の哲学-ミシマ社) 4冊目:中島岳志『思いがけず利他』 「利他」とは何か、をていねいに問い直す本。 農業をやっていると、自��のためだけに野菜を育てているのではないと感じる場面がある。食べる人の顔が見えるとき、「届けたい」という気持ちが「売りたい」より先に来ることがある。この本はその感覚の正体に近いものを語っています。 [📚 購入する...
農家の本棚──のこのこが秋に選ぶ5冊
農業をやっていると、本を読む時間が変わります。 春と夏は体が忙しい。草を刈って、水を引いて、虫と格闘している間に日が暮れる。でも秋になると、少しだけ時間が戻ってくる。収穫が始まって、野菜を段ボールに詰めながら「今夜は本を読もう」と思う日が増えてくる。 のこのこ書店は、農業もやっている本屋です。島根で野菜を育てながら本を売っている。変な組み合わせかもしれないけれど、土を触る日と、本をめ��る日が同じ暮らしの中にあるのは、私たちにとってごく自然なことです。 農家が読む本は、農業の本とは限りません。土や季節の近くで読むと、ぐっと染み込んでくる本がある。今年の秋、私たちが選んだ5冊を紹介します。 1冊目:高橋久美子『わたしの農継ぎ』 詩人の高橋久美子さんが、家の農業を継ぐ経験を書いたエッセイです。 「継ぐ」という動詞がこんなに重いとは思っていなかった。土を耕すことと、言葉を書くことが、この本の中でゆっくりと交差していきます。農業をやっている人間が読むと、どこかで「あ、そうか」と立ち止まる瞬間がある。 [📚 購入する → ¥1,980](https://shop.nokonoko.org/products/高橋久美子-わたしの農継ぎ-ミシマ社-農業-移住-地方創生-エッセイ-生き方-ドキュメンタリー) 2冊目:光嶋裕介・青木真兵『つくる人になるために』 建築家と在野の哲学者が語る、「つくる」ということ。 手を動かすことが、考えることだった──そういう感覚が農業���はあります。種をまく判断、水をやるタイミング、収穫の見極め。頭で考えるより先に、体が覚えていることがある。この本はその感覚に言葉をくれる一冊です。 [📚 購入する → ¥2,420](https://shop.nokonoko.org/products/光嶋裕介-青木真兵-つくる人になるために-建築家と哲学者の対話-創造的思考と生き方を深める一冊) 3冊目:松村圭一郎『小さき者たちの』 人類学者の松村圭一郎さんが、「大きな声に消されてきた人たちの話」を聞き続けた記録。 農業は規模が大きくない。目立たない。統計の端っこにある仕事です。でも土を耕して食べ物をつくることの確かさは、どんな大きな話にも負けない。この本を読みながら、自分たちのやっていることを小さいと思わなくていいのかもしれないと感じた。 [📚 購入する → ¥1,980](https://shop.nokonoko.org/products/松村圭一郎-小さき者たちの-人類学者が見つめる現代社会の共同体論と共生の哲学-ミシマ社) 4冊目:中島岳志『思いがけず利他』 「利他」とは何か、をていねいに問い直す本。 農業をやっていると、自��のためだけに野菜を育てているのではないと感じる場面がある。食べる人の顔が見えるとき、「届けたい」という気持ちが「売りたい」より先に来ることがある。この本はその感覚の正体に近いものを語っています。 [📚 購入する...
本を贈るときに、ベストセラーを外す理由——のこのこ書店の選書ガイド
「誕生日に本を贈りたいんだけど、何を選んだらいいかわからなくて」 この相談、すごくよく聞きます。本屋をやっていると、プレゼント選びを手伝う場面が思った以上に多い。 そのたびに伝えていることがあります。**大型書店のランキング上位を外すと、贈りものとして一段面白くなる**、ということ。 なぜベストセラーを外すのか ベストセラーは悪い本ではありません。ただ、プレゼントとして「あなたが選んでくれた感」が薄い。 「話題になってるから買った」が透けて見えてしまうことがある。 独立系の出版社——ミシマ社、百万年書房、ナナロク社、左右社——から出ている本は、大きな書店では目立たない場所にひっそり置いてあることが多い。でも、そういう本は「あなたのことを考えて選んだ」というメッセージが乗りやすい。ベストセラーより、「なんでこれ?」という問いが生まれる本のほうが会話になる。 のこのこ書店のギフト向け5冊 在庫の中から、プレゼントに向いている5冊を選びました。どれも独立系出版社の本です。 1. くどうれいん『桃を煮るひと』(ミシマ社・¥1,760) 詩人・くどうれいんのエッセイ集。桃を煮るという何気ない行為の中に、食と記憶が静かに交差します。 **こんな人に:** 日常の言葉を丁寧に扱う��、感性のある文章が好きな人、30〜40代の女性へのプレゼントに。 👉 [Yahooショッピングで購入](https://shop.nokonoko.org/products/くどうれいん-桃を煮るひと-エッセイ-文学-ミシマ社-人気作-心温まる日常の発見) 2. 仲野徹『仲野教授のこの座右の銘が効きまっせ!』(ミシマ社・在庫あり) 大阪大学名誉教授が関西弁で語る、笑えて深い人生訓エッセイ。 **こんな人に:** 年配の男性へのプレゼントに困っているとき。固くなく、でも読み応えがある。誕生日・父の日の定番にしたい一冊。 👉 [Yahooショッピングで購入](https://bookstore.nokonoko.org/) 3. ひらいめぐみ『転職ばっかりうまくなる』(百万年書房・在庫あり) 転職を繰り返す日々をユーモアで綴ったエッセイ。読んでいるうちに「自分のことかも」と思い始める。 **こんな人に:** 仕事のことで悩んでいる20〜30代に。「頑張れ」と言わずに背中を押してくれる本を探しているとき。 👉 [Yahooショッピングで購入](https://bookstore.nokonoko.org/)...
本を贈るときに、ベストセラーを外す理由——のこのこ書店の選書ガイド
「誕生日に本を贈りたいんだけど、何を選んだらいいかわからなくて」 この相談、すごくよく聞きます。本屋をやっていると、プレゼント選びを手伝う場面が思った以上に多い。 そのたびに伝えていることがあります。**大型書店のランキング上位を外すと、贈りものとして一段面白くなる**、ということ。 なぜベストセラーを外すのか ベストセラーは悪い本ではありません。ただ、プレゼントとして「あなたが選んでくれた感」が薄い。 「話題になってるから買った」が透けて見えてしまうことがある。 独立系の出版社——ミシマ社、百万年書房、ナナロク社、左右社——から出ている本は、大きな書店では目立たない場所にひっそり置いてあることが多い。でも、そういう本は「あなたのことを考えて選んだ」というメッセージが乗りやすい。ベストセラーより、「なんでこれ?」という問いが生まれる本のほうが会話になる。 のこのこ書店のギフト向け5冊 在庫の中から、プレゼントに向いている5冊を選びました。どれも独立系出版社の本です。 1. くどうれいん『桃を煮るひと』(ミシマ社・¥1,760) 詩人・くどうれいんのエッセイ集。桃を煮るという何気ない行為の中に、食と記憶が静かに交差します。 **こんな人に:** 日常の言葉を丁寧に扱う��、感性のある文章が好きな人、30〜40代の女性へのプレゼントに。 👉 [Yahooショッピングで購入](https://shop.nokonoko.org/products/くどうれいん-桃を煮るひと-エッセイ-文学-ミシマ社-人気作-心温まる日常の発見) 2. 仲野徹『仲野教授のこの座右の銘が効きまっせ!』(ミシマ社・在庫あり) 大阪大学名誉教授が関西弁で語る、笑えて深い人生訓エッセイ。 **こんな人に:** 年配の男性へのプレゼントに困っているとき。固くなく、でも読み応えがある。誕生日・父の日の定番にしたい一冊。 👉 [Yahooショッピングで購入](https://bookstore.nokonoko.org/) 3. ひらいめぐみ『転職ばっかりうまくなる』(百万年書房・在庫あり) 転職を繰り返す日々をユーモアで綴ったエッセイ。読んでいるうちに「自分のことかも」と思い始める。 **こんな人に:** 仕事のことで悩んでいる20〜30代に。「頑張れ」と言わずに背中を押してくれる本を探しているとき。 👉 [Yahooショッピングで購入](https://bookstore.nokonoko.org/)...
「晴耕雨読」という暮らし方——農業と本が交差する、のこのこ書店のこだわり
「晴れた日は耕し、雨の日は読む」——晴耕雨読という言葉が好きです。 のこのこ書店は、農業もやっている本屋です。野菜を育てながら本を売っている。変な組み合わせに見えるかもしれないけれど、土を触る日と、本をめくる日が同じ暮らしの中にある、というのは私たちにとってごく自然なことです。 その感覚から生まれたのが、**「晴耕雨読セット」**。農産物と本を一緒に届ける、のこのこ書店にしかできないセット商品です。 晴耕雨読セットとは 野菜(のこのこ農園産)と、その季節に読んでほしい1冊をセットにしてお届けします。 本は私たちが選びます。あなたが農業に近い暮らしをしていなくても、土や植物や季節が近くにある時間に読むと、ぐっと染み込んでくる本があります。そういう本だけを選んでいます。 過去に一度だけ販売したことがあっ��、受け取った方から「野菜と本が一緒に届いた日、なんか良い一日だった」という言葉をもらいました。それがとても嬉しくて、もっとちゃんとやろうと思い始めました。 今のラインナップから「晴耕雨読セット」に合う1冊 在庫から選んだ、農業・土・自然・暮らしと近いところにある本を紹介します。 高橋久美子『わたしの農継ぎ』 詩人である高橋久美子さんが、家の農業を継ぐ経験を書いたエッセイ。土を耕しながら言葉の根っこを問い直す一冊です。農業を「仕事として継ぐ」ことの重さと、そこに宿る静かな力が伝わってきます。 在庫:2冊 / 定価¥1,980 👉 [Yahooショッピングで購入](https://shop.nokonoko.org/products/高橋久美子-わたしの農継ぎ-ミシマ社-農業-移住-地方創生-エッセイ-生き方-ドキュメンタリー) 光嶋裕介・青木真兵『つくる人になるために』 建築家と哲学者が「手で何かをつくること」について語り合った本。土を掘ること、家を建てること、言葉を置くこと——そ��がすべて「つくる」という行為でつながっています。農業をしていると、この本の言葉がやけにリアルに聞こえます。 在庫:1冊 / 定価¥2,420 👉 [Yahooショッピングで購入](https://shop.nokonoko.org/products/光嶋裕介-青木真兵-つくる人になるために-建築家と哲学者の対話-創造的思考と生き方を深める一冊) のこのこ書店について 島根県で農業と本屋を並行してやっています。在庫は少数精鋭。小さい出版社の、誰かに届いてほしい本を選んで仕入れています。 **オンラインショップ(Shopify):** [shop.nokonoko.org](https://shop.nokonoko.org) **Yahoo ショッピング:** [store.shopping.yahoo.co.jp/nokonoko-book](https://bookstore.nokonoko.org/)...
「晴耕雨読」という暮らし方——農業と本が交差する、のこのこ書店のこだわり
「晴れた日は耕し、雨の日は読む」——晴耕雨読という言葉が好きです。 のこのこ書店は、農業もやっている本屋です。野菜を育てながら本を売っている。変な組み合わせに見えるかもしれないけれど、土を触る日と、本をめくる日が同じ暮らしの中にある、というのは私たちにとってごく自然なことです。 その感覚から生まれたのが、**「晴耕雨読セット」**。農産物と本を一緒に届ける、のこのこ書店にしかできないセット商品です。 晴耕雨読セットとは 野菜(のこのこ農園産)と、その季節に読んでほしい1冊をセットにしてお届けします。 本は私たちが選びます。あなたが農業に近い暮らしをしていなくても、土や植物や季節が近くにある時間に読むと、ぐっと染み込んでくる本があります。そういう本だけを選んでいます。 過去に一度だけ販売したことがあっ��、受け取った方から「野菜と本が一緒に届いた日、なんか良い一日だった」という言葉をもらいました。それがとても嬉しくて、もっとちゃんとやろうと思い始めました。 今のラインナップから「晴耕雨読セット」に合う1冊 在庫から選んだ、農業・土・自然・暮らしと近いところにある本を紹介します。 高橋久美子『わたしの農継ぎ』 詩人である高橋久美子さんが、家の農業を継ぐ経験を書いたエッセイ。土を耕しながら言葉の根っこを問い直す一冊です。農業を「仕事として継ぐ」ことの重さと、そこに宿る静かな力が伝わってきます。 在庫:2冊 / 定価¥1,980 👉 [Yahooショッピングで購入](https://shop.nokonoko.org/products/高橋久美子-わたしの農継ぎ-ミシマ社-農業-移住-地方創生-エッセイ-生き方-ドキュメンタリー) 光嶋裕介・青木真兵『つくる人になるために』 建築家と哲学者が「手で何かをつくること」について語り合った本。土を掘ること、家を建てること、言葉を置くこと——そ��がすべて「つくる」という行為でつながっています。農業をしていると、この本の言葉がやけにリアルに聞こえます。 在庫:1冊 / 定価¥2,420 👉 [Yahooショッピングで購入](https://shop.nokonoko.org/products/光嶋裕介-青木真兵-つくる人になるために-建築家と哲学者の対話-創造的思考と生き方を深める一冊) のこのこ書店について 島根県で農業と本屋を並行してやっています。在庫は少数精鋭。小さい出版社の、誰かに届いてほしい本を選んで仕入れています。 **オンラインショップ(Shopify):** [shop.nokonoko.org](https://shop.nokonoko.org) **Yahoo ショッピング:** [store.shopping.yahoo.co.jp/nokonoko-book](https://bookstore.nokonoko.org/)...
晴耕雨読 ─ 農産物と本を一緒に届けたい理由
「晴耕雨読」という言葉が、ずっと好きでした。 晴れた日は田畑に出て体を動かし、雨の日は家に引きこもって本を読む。 二つの時間が交互にある暮らし。それが人間にとって、何か自然なことのように思えて。 のこのこ書店とのこのこファームは、その「どちらもある」を形にしたくて、農産物と本を一緒にお届けするセット商品を作りました。 セット内容(2026年9月) 内容 詳細 文庫本 1冊 のこのこ書店セレクト。タイトルはお楽しみ。「もう1日頑張ろう」と思えるものを選びます 旬の農産物 1品 秋なす/さつまいも/梨 のいずれか(収穫状況に��り変更あり) 価格 ¥1,500(送料無料) タイトルを伏せているのには理由があります。 本との出会いって、本屋でふと手に取る瞬間が一番おもしろいと思っていて。 「このタイトルだから読もう」より「なんかいい感じの本が届いた」という体験を届けたい。 だから、タイトルはあえて隠して送ります。読み終わったら、選書の理由をお知らせします。 なぜ農産物と本を一緒に? のこのこ書店のそばに、のこのこファームがあります。 同じ場所に暮らしながら、本を売り、野菜を育てています。 あるとき「なんで別々に届けてるんだろう」と思いました。 農産物を箱に詰めるとき、一冊の本を一緒に入れる。 本を注文してくれた人に、畑のものをひとつ添える。 それだけで、届くものの意味が少し変わる気がして。 「本だけ」でも「野菜だけ」でもない何かが、そこに生まれるような感覚。 晴耕雨読は、そういうセットです。 選書について...
晴耕雨読 ─ 農産物と本を一緒に届けたい理由
「晴耕雨読」という言葉が、ずっと好きでした。 晴れた日は田畑に出て体を動かし、雨の日は家に引きこもって本を読む。 二つの時間が交互にある暮らし。それが人間にとって、何か自然なことのように思えて。 のこのこ書店とのこのこファームは、その「どちらもある」を形にしたくて、農産物と本を一緒にお届けするセット商品を作りました。 セット内容(2026年9月) 内容 詳細 文庫本 1冊 のこのこ書店セレクト。タイトルはお楽しみ。「もう1日頑張ろう」と思えるものを選びます 旬の農産物 1品 秋なす/さつまいも/梨 のいずれか(収穫状況に��り変更あり) 価格 ¥1,500(送料無料) タイトルを伏せているのには理由があります。 本との出会いって、本屋でふと手に取る瞬間が一番おもしろいと思っていて。 「このタイトルだから読もう」より「なんかいい感じの本が届いた」という体験を届けたい。 だから、タイトルはあえて隠して送ります。読み終わったら、選書の理由をお知らせします。 なぜ農産物と本を一緒に? のこのこ書店のそばに、のこのこファームがあります。 同じ場所に暮らしながら、本を売り、野菜を育てています。 あるとき「なんで別々に届けてるんだろう」と思いました。 農産物を箱に詰めるとき、一冊の本を一緒に入れる。 本を注文してくれた人に、畑のものをひとつ添える。 それだけで、届くものの意味が少し変わる気がして。 「本だけ」でも「野菜だけ」でもない何かが、そこに生まれるような感覚。 晴耕雨読は、そういうセットです。 選書について...
くどうれいん「桃を煮るひと」── 平熱の文章が、なぜこんなに残るのか
くどうれいんの文章を初めて読んだとき、特別なことは何も書いていないのに、なぜか本を閉じたあとも言葉がまとわりついてきた。 「桃を煮るひと」は、彼女の日常を綴ったエッセイ集だ。食べること、感じること、誰かと過ごすこと。どれも普通のことなのに、くどうれいんの視点を通すと、何かが違って見える。 平熱なのに、熱い 過剰に感動させようとしない。劇的な出来事もない。それなのに読み終わると、自分の日常をもう少しだけ丁寧に見ようという気になる。それがくどうれいんの文章の不思議な力だと思う。 「あ、こういうふうに感じていいんだ」と、小さな許可をもらえる感覚。 詩人でもあるから くどうれいんは詩人でもある。エッセイの中にも、ときどき詩的な跳躍がある。散文なのに、ある一文で急にリズムが変わる瞬間があって、そこがたまらない。 のこのこ書店で この本を棚に並べたのは、「平熱で生きている人」に読んでほしかったから。毎日がドラマティックじゃなくていい。それでもちゃんとおもしろい、という感覚を届けたかった。 → くどうれいん「桃を煮るひと」を見る(¥1,760) のこのこ書店は奈良からお届けする、ちいさな本屋です。ほかの本も 関連記事・おすすめ 秋の読書に最適な1冊を、ゆっくり選んでほしい。のこのこ書店からのご提案 農家の本棚──のこのこが秋に選ぶ5冊 本を贈るときに、ベストセラーを外す理由——のこのこ書店の選書ガイド 次の1冊、選ぶのが面倒なあなたへ──のこのこ書店の「おまかせ選書」(¥1,500) 📚 『桃を煮るひと』をのこのこ書店で購入する(¥1,760)
くどうれいん「桃を煮るひと」── 平熱の文章が、なぜこんなに残るのか
くどうれいんの文章を初めて読んだとき、特別なことは何も書いていないのに、なぜか本を閉じたあとも言葉がまとわりついてきた。 「桃を煮るひと」は、彼女の日常を綴ったエッセイ集だ。食べること、感じること、誰かと過ごすこと。どれも普通のことなのに、くどうれいんの視点を通すと、何かが違って見える。 平熱なのに、熱い 過剰に感動させようとしない。劇的な出来事もない。それなのに読み終わると、自分の日常をもう少しだけ丁寧に見ようという気になる。それがくどうれいんの文章の不思議な力だと思う。 「あ、こういうふうに感じていいんだ」と、小さな許可をもらえる感覚。 詩人でもあるから くどうれいんは詩人でもある。エッセイの中にも、ときどき詩的な跳躍がある。散文なのに、ある一文で急にリズムが変わる瞬間があって、そこがたまらない。 のこのこ書店で この本を棚に並べたのは、「平熱で生きている人」に読んでほしかったから。毎日がドラマティックじゃなくていい。それでもちゃんとおもしろい、という感覚を届けたかった。 → くどうれいん「桃を煮るひと」を見る(¥1,760) のこのこ書店は奈良からお届けする、ちいさな本屋です。ほかの本も 関連記事・おすすめ 秋の読書に最適な1冊を、ゆっくり選んでほしい。のこのこ書店からのご提案 農家の本棚──のこのこが秋に選ぶ5冊 本を贈るときに、ベストセラーを外す理由——のこのこ書店の選書ガイド 次の1冊、選ぶのが面倒なあなたへ──のこのこ書店の「おまかせ選書」(¥1,500) 📚 『桃を煮るひと』をのこのこ書店で購入する(¥1,760)
仕事に疲れたとき、本棚に取りに行く3冊
「もう限界かも」と思った夜に、本を手に取ることがある。誰かに話せるほど整理できていないことを、本は静かに受け止めてくれる。 のこのこ書店の棚から、仕事でしんどくなったときに読んでほしい3冊を選んだ。 1. 転職ばっかりうまくなる ── ひらいめぐみ タイトルで笑ってしまった人は、きっと何度か「ここじゃないかも」と感じたことがあるはず。転職を繰り返しながら「うまく」なったのは転職だけだった──そのユーモアと諦観と希望が混ざった本音が、読む人の胸に刺さる。「おかしいのは自分じゃなかった」と気づかせてくれる一冊。 → のこのこ書店で見る(¥1,760) 2. 死ぬまで生きる日記 ── 土門蘭 インタビュアーとして他者の言葉を書き続けてきた著者が、自分自身の「死にたい気持ち」と向き合った日記。重たいようで、読み進めると不思議と呼吸が深くなる。「今日もちゃんと生きた」と言えるくらいの日常を、もう一度肯定したくなる本。 → のこのこ書店で見る(¥2,090) 3. 存在の耐えられない愛おしさ ── 伊藤亜和 「なぜ生きるのか」を問い直す哲学的エッセイ。仕事が嫌になったとき、実は「仕事」だけが問題じゃないことが多い。もっと根っこにある問いを、この本は丁寧に掘り起こしてくれる。読んだあと、少し軽くなる。 → のこのこ書店で見る(¥1,650) のこのこ書店は、奈良からお届けする小さな本屋です。1冊1冊、理由があって棚に並んでいます。ほかの本も見てみる 関連記事・おすすめ 転職9回して気づいたこと──ひらいめぐみ『転職ばっかりうまくなる』 ラジオで話した本、のこのこ書店で買えます 本を贈るときに、ベストセラーを外す理由——のこのこ書店の選書ガイド 次の1冊、選ぶのが面倒なあなたへ──のこのこ書店の「おまかせ選書」(¥1,500) 📚...
仕事に疲れたとき、本棚に取りに行く3冊
「もう限界かも」と思った夜に、本を手に取ることがある。誰かに話せるほど整理できていないことを、本は静かに受け止めてくれる。 のこのこ書店の棚から、仕事でしんどくなったときに読んでほしい3冊を選んだ。 1. 転職ばっかりうまくなる ── ひらいめぐみ タイトルで笑ってしまった人は、きっと何度か「ここじゃないかも」と感じたことがあるはず。転職を繰り返しながら「うまく」なったのは転職だけだった──そのユーモアと諦観と希望が混ざった本音が、読む人の胸に刺さる。「おかしいのは自分じゃなかった」と気づかせてくれる一冊。 → のこのこ書店で見る(¥1,760) 2. 死ぬまで生きる日記 ── 土門蘭 インタビュアーとして他者の言葉を書き続けてきた著者が、自分自身の「死にたい気持ち」と向き合った日記。重たいようで、読み進めると不思議と呼吸が深くなる。「今日もちゃんと生きた」と言えるくらいの日常を、もう一度肯定したくなる本。 → のこのこ書店で見る(¥2,090) 3. 存在の耐えられない愛おしさ ── 伊藤亜和 「なぜ生きるのか」を問い直す哲学的エッセイ。仕事が嫌になったとき、実は「仕事」だけが問題じゃないことが多い。もっと根っこにある問いを、この本は丁寧に掘り起こしてくれる。読んだあと、少し軽くなる。 → のこのこ書店で見る(¥1,650) のこのこ書店は、奈良からお届けする小さな本屋です。1冊1冊、理由があって棚に並んでいます。ほかの本も見てみる 関連記事・おすすめ 転職9回して気づいたこと──ひらいめぐみ『転職ばっかりうまくなる』 ラジオで話した本、のこのこ書店で買えます 本を贈るときに、ベストセラーを外す理由——のこのこ書店の選書ガイド 次の1冊、選ぶのが面倒なあなたへ──のこのこ書店の「おまかせ選書」(¥1,500) 📚...